フランス発時事問題

フランス、選挙中

パリの街かど、候補者たちのポスター
L’entre deux tours ランTr ドゥー トゥーr
一次投票と二次投票の間

約1カ月前にパリで同時多発テロ発生、国中が呆然とする中、なし崩し的にCOP21に突入。非常事態宣言のさなか、開催国として世界中の要人を迎え奔走。

時ほぼ同じくして今、現在、選挙前キャンペーンもそこそこに、フランスは州議会議員選挙の真っただ中なのだ。先週の日曜日に行われた一次投票。あす日曜日に行われる二次投票。まさに今現在、フランスは一回戦と二回戦の間。
Une triangulaire ユンヌ Trィアンギュレーr
三つ巴

一次投票の末、多数の候補者リストが振るい落とされた。勝ち残った強者たちの間で二次投票が行われる。今のところの一番の強者はなんと極右の国民戦線党(FN、フロン・ナショナル)。

長引く購買力の低下、失業率は改善せず、シリアなどの紛争地域から難民移民が押し寄せようとしている。とどめのように先月発生したアラブ系移民二世・三世たちによるパリのテロ事件。

フランスはフランス人のもの!を合言葉に普段から移民排斥、国境閉鎖、脱欧州を謳う国民戦線党が一位通過した州が多く出たため、国中上を下への大騒ぎ。

一次投票で極右が圧勝し与党左派勢力が3位通過した二つの選挙区では、極右を勝たせないために自らを犠牲にして左派勢力が自主撤退。二次投票では野党右派勢力へ投票するように呼びかけている。右と極右の一騎打ち。そして、他の選挙区では左、右、極右、三つ巴の混戦。
La dédiabolisation ラ デディアボリザスィオン
国民戦線党の神聖化

国民戦線党の党首マリーヌ・ルペン。ファシズムの信奉者に分類され悪の権化とみなされていた父親の後を継いだマリーヌは、ここ数年徐々に国民戦線党のイメージアップに尽力してきた。

一般国民に受け入れられる清い党、共和国の掟を守ったごく普通の政党を目指し、党の古株を追いやり、若い幹部を採用し、最終的にはお荷物になりすぎた父親を党から除籍するまでに至った。その一連のイメチェン作業をメディアは dédiabolisation と呼ぶ。diable=悪魔。悪魔扱いからの脱却。

彼女の作戦は功を奏したのだろうか。
Le plafond de verre ル プラフォン ドゥ ヴェーr
グラスシーリング

それでも悪魔の子は悪魔、容易に人間にはなれないよ。党の精神の本質は変わらないよと、二次投票の行く末について、新聞/ニュースのメディアではジャーナリストや評論家たちが口々に「ガラスの天井」に言及する。

これまでの左右両政権による政治に失望した人たちの不満票をある程度獲得できたとしても、政権を奪取するには及ばない。最新のアンケート調査も、二次投票でマリーヌ・ルペンの国民戦線党は一つの選挙区も勝てないと予想している。

答えは日曜夜。


Mari

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