微妙に意味が違うが似ていて困る動詞

初級2クラス
2018-11-12のフランス語レッスンから

フランス語の授業中、先生に、例えば、

“Quel est le nom de la saison qui vient après l’automne ?” (秋の後にくる季節の名は?)

などと尋ねられて、「分かりません」とフランス語で答えたいけれども、それすらもどう言ったらいいか分からない〜!とツライ思いをしたことはありませんか?

実はこれ、簡単そうでフランス語で言おうとするとそう簡単なことでもないのです。

まず、上記のような質問をされた場合、フランス語での答えは、「分かりません」ではありません。意味的には、「知りません」または「忘れてしまいました」と答えたいところです。

「知る」という意味の動詞はフランス語にはいくつかありますが、皆まず迷うのは SAVOIR を使うか CONNAÎTRE を使うかです。両動詞とも辞書で見ると、「知っている」という意味。ではこの2つの動詞、どのように違うのでしょうか?

原則として、

☆ savoir は、「事柄や情報を知っている」「学習や訓練によって知っている」
例:Je sais compter en français. (私はフランス語で数えることができます)

例2:Je sais nager. (私は泳げます)

☆ connaître は、「人、物、場所を知っている」「経験により知っている」
例:Je connais Tomoko. (私はともこと知り合いです)

例2:Je connais la faim. (私は飢えるということがどういうことだか知っています)

という微妙な意味合いの違いがあります。

pixta_27070649_L (1)さて、では上の質問に戻り、

“Quel est le nom de la saison qui vient après l’automne ?” (秋の後にくる季節の名は?)

と聞かれて、「分かりません」と答える時はどちらが正解なのでしょうか?

→ ”Je ne sais pas.” (その情報は知りません) が正解です!

※ちなみにここで日本語風に「分かりません」と言おうとして、 “Je ne comprends pas.” と答えると、「(先生の言い方や声が小さかったり, 何かしらの理由で、質問自体が) 理解できませんでした」という意味になってしまいます。

似てはいるが少し違う2つの「知る」、うまく使い分けていきましょう〜〜!


MN

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