「マスクのせいで、最近フランス語が通じにくくなった」と感じるのは私だけでしょうか?なんだか、フランスにきたばかりの頃を思い出します。
来たばかりの頃、カフェのウエイターを呼んでも振り向いてもらえなかった経験って誰にもありますよね?
カフェでウエイターを呼ぶ時は”S’il vous plaît !”と習い、発音の仕方もたもたくさん練習し、”S’il vous plaît !”をカフェで連発してみましたが、ウエイターに無視されっぱなしでした。
そのうち、通じない原因が2つある事に気づきました。
1)そもそも自信がないので声が小さい。
2)アクセントがない、イントネーションやリズムが間違っている
1)はともかく、2)は、忙しい上、賑やかなカフェでは、「フランス語風」のイントネーションで言わないと、何回言ってもウエイターの耳に入ってこないのです。日本の居酒屋で「す〜いま〜せん」と言われても聞き取りにくいように、、、。
そこで、フランス人のイントネーションやアクセントの付け方を研究しました。
正しい発音だけでも通じない、フランス語らしいリズム、イントネーションが重要
“S’il vous plaît !”のうち、plaît、特に「プレ」の「レ」だけにアクセントをつけ(=ちょっと強く発音し)、ちょっとお尻をあげるようなイントネーションで、リズミカルに言う。
つまり、「スィル ヴ プレ」 を、「タ・タ・ター」というリズムで、
最後のレを強く、前半から後半にかけて気持ち音階をあげる感じで言ったら、通じたんです。
それまでは、「ター・ター・ター」みたいな、なんのアクセントもない平坦な感じでした。
正直、その前の部分、つまりS’il vous までの発音が少々いけてなくても、「ヴ 」が上手く発音できなくて「ブ」に近くなっちゃってても、これだけで通じたんですねー。ただ、カフェの場合、ウエイターに話しかける人=ウエイターを呼びたい人なので通じちゃいますが、もっと複雑な会話になるとそうはいきません。(汗)
一つ言えるのは、個々の単語の発音に加え、この「フランス語らしいイントネーションとアクセント」が通じるか通じないかの分かれ目である事は間違いないですね。
日本語にない音、フランス語らしく話すには?
長年パリに住んでいると、日常会話には困らないでなんとか生きていけます。通じる「コツ」とか「ツボ」みたいなものをを長年の経験でつかんているからでしょうか?
それでも、「通じない」「一回で通じない」事は日常茶飯事ですので、早いうちにちゃんと習いたかったなーと思います。
語学学校に通っていた時も、英語圏の人やドイツ語圏などの人は「V 」「R」「 L」など、多少違いはあっても発音できちゃうので、もともとこういった音がない「日本語が母国語の私たちは不利だなー」と思っていました。しかも、フランス人の先生に何度か「こういう音よ」と言われても、なかなか同じように発音できませんでした。
という事で、
パリ塾の新コース、「発音&リスニング、会話コース」では、「日本人がなぜ発音できないか?」に焦点を合わせた「発音法」と、長く住まないとコツがつかめないかもしれない「イントネーション、アクセント」を教えてくれます。また、実際の会話を交えて練習もし、生徒さん一人一人の発音を直してもらえます。
長く住んでも苦手な発音だらけの私は、「20年前にこのコースがあれば、、、、」と、思う今日この頃です。
Pariko