新型コロナウイルス 感染抑止のための外出禁止が現在行われていますが、政府は好天気に恵まれ外出する人が増えてきたことから、政府の禁止令以外の対策を県ごとに県知事に権限を与えました。
パリ市では、アンヌ・イダルゴ市長の判断で、4月8日から、
朝10時〜19時の間のジョギングなどのスポーツは禁止となっています。
理由は、昼間の同じ時間帯に多くの人が公園や川沿いに集まるのを避けるためです。市は、時間帯を制限しても常々ランニングしている人は減らないと見ましたが、《にわかジョガー》は減ると考えました。
散歩を禁止すると《スキャンダル》になるので、許可されています
パリ市は、散歩を禁止しない理由として、「パリ市内のアパートは狭く、小さい子供のいる家庭もあるためと、
“On ne veut pas non plus scandaliser les Parisiens avec ce genre de mesures”
「こういった対策で、パリ市民の顰蹙(ひんしゅく)を買いたくないですから、、」
動詞 scandaliser=眉をひそめさせる、憤慨させるという意味です。
名詞 scandale =スキャンダル、醜聞など日本でもよく使うカタカナ英語と同じ意味ですが、
フランス語では、《ひんしゅく、悪評、恥ずべきこと》 という意味でよく使われます。
よく耳にする言い回しに、“C’est un sandale!”があります。
日本語だと、「もっての外だ!」「とんでもない!」ですね。
よくテレビの番組で評論家が机を叩くなど、大げさなジェスチャーで怒ってるのを見かけますが、私は「フランス人らしいなーと」思います。
Pariko