チラシ、フライヤー、パンフレット、紙類の呼び名いろいろ prospectus, brochure, flyer ? On s’y perd !

フランス今週の時事コラム

今週はこんなニュースから。縁のない人にとっては取るに足らない話題かもしれないが、スーパーの紙チラシ(un prospectus publicitaire)について。そう、今週の目玉商品やお買い得品がゴチャゴチャと載った赤色ベースの広告紙。日本では今でも新聞に折り込まれて配達されているのだろうか。

フランスでも、郵便受けのある家やアパートの住人ならば必ず目にしているはず。この度、食料品大手小売のカルフール Carrefour が会社のイメージアップを兼ねて環境保護の観点から2ヶ所の自社大型スーパー周辺で紙チラシの配布を止め、顧客にはアプリの電子版チラシを勧めるという試みを数ヶ月実施するという。

この記事によれば、配られた紙チラシの4割がゴミ箱行きだという。ここで最初の驚き:6割は保管され読まれているのか!さらに、以前紙チラシ廃止を試験的に行ったことのあるルクレール Lecler とオーシャン Auchan 両グループによると、チラシなしでは顧客の来店が2割減だったとか(第2の驚き:そんなに効果があるんだ!)。結局、生活に根ざした従来の紙チラシは無くならず今に至る …

思えば、2年前、家具のイケアが毎年発行するカタログの廃止を発表したとき、どのメディアも歴史的な出来事のように大々的に扱った。(その時にも、存在さえ知らなかったイケアカタログの人気に驚いた)

というわけで、まだまだ電子化の波に飲まれそうにない紙媒体。今週のフランス語は、何気に日本語で適語をみつけにくいカタログやフライヤー、チラシ類について。6月にはフランスで地域圏・県議会選挙が行われるため、選挙活動のビラを受け取る機会も多くなるはず。そのビラはどう呼ぶの?

このような紙類、日本でも様々に呼ばれているけれど、フランス語でも数種類のワードが出回っている。いろいろ聞くけれど、場面によりどの言葉が適切なのか結構迷う人も多いのでは?

un prospectus 販促を目的としたチラシ(スーパーのチラシなど)
un flyer フライヤー(イベントなどの案内など。仏語でもフライヤーと発音)
un tract 選挙活動のビラ、プロパガンダ目的のチラシ
une brochure パンフレット*(美術館、観光案内、その他パンフレット一般)
*フランス語で un pamphlet [パンフレ(パンフレットと共通の語源)]は、政治体制を攻撃したり風刺したりする文書の意で使われるので注意。
un dépliant 折った状態のチラシ類の総称(三つ折りの美術館パンフレットなど)
une petite annonce 掲示板に画鋲止めするような案内の紙切れ(告知や求人など)
une affiche ポスター
un plan マップ。美術館、動物園、遊園地のマップなど。
un catalogue 商品カタログ
un annuaire 電話帳

その他の用語 : promotion(promo と略される場合も多い)
本日の目玉商品 la promotion du jour
特売品 un article en promotion

by ambi(パリあんび)

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