X’masプレゼント、コロナ禍フランスの傾向

フランス今週の時事コラム

プレゼントを山のように抱え、今年もいよいよサンタがやって来る。サンタはコロナを患わないそうなので、その点は安心だ。今夜イブに限りフランスでは夜間外出禁止令も解かれるため、配達も夜通し可能。

さて、今年は何を持ってきてくれるのだろうか?フランスのメディアの分析によれば大きく5つのカテゴリーが浮かび上がる:

家庭関連用品 bricolage, décoration, produits de la maison

外出制限の影響を大きく受け、家のインテリア用品(décoration)からDIYグッズ、電化製品、調理器具 (ustensiles de cuisine) などの売上が大きく伸びている。

②商品券、レストラン・宿泊などの各種ギフト券 les cartes cadeaux

特にレストランでの食事や旅行などコロナ禍ではできないことを、正常化した時に楽しもうという希望たっぷりのプレゼント。

③健康グッズ le bien-être

「自分を労わる」を合言葉に身体を気遣った贈り物。ヨガの受講券や、健康管理に役立つスマートウォッチやコネクト体重計、マッサージ用品やアロマディフューザー等々。

自転車 le vélo, la bicyclette

コロナ以前から、交通機関のストや黄色いベスト運動による交通封鎖の頻発を契機に自転車需要が高まっていた(足漕ぎ、電動の両方)。コロナ後はその傾向に拍車がかかった状態。

家族で楽しめるゲーム les jeux de société

ロックダウンが相次ぐにつれ、ジグゾーパズル復活!その他、大勢で囲んで遊べる、カードやサイコロをつかうような各種ゲームが復活してきているという。

その他、昔ながらのフランス室内履きの定番「les Charentaises」バカ売れでどこも在庫切れだとか(そう、土足で暮らさないフランス人も存在するのだ)。

また、エコグッズとして日本の「ふろしき」に急速に人気があつまっているそう。

その一方で、サンタの勘が外れてプレゼントにがっかりする者も続出する見込み。昨年は3人に1人が包みを開けて落胆したという。以前はフランス人も、要らない贈り物でも礼儀正しく保管していたものだ。しかし、インターネットの普及とともにマインドも英米化し、直近の調査によれば今年は730万人ものフランス人がもらったプレゼントを転売するつもりだという。

サンタさんも老齢だし、今後は寒い中を出歩かずに、プレゼント・マッチングのサイトでも運営していたほうが、皆がハッピーかも。どうせ姿は見えないんだしね。

Joyeux Noël !
by あんび(ambi)

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